おかず春のおすすめ行事料理
結び昆布
一口メモ
墓前に門中が大集合。
賑やかに重箱料理を囲んで先祖を供養する。
古くより沖縄では、二十四節気の清明の節に入ると門中総出で先祖が眠る墓に行き、墓前祭を行います。墓に花や酒、御三味(ウサンミ)と呼ばれる重箱料理などを供えて香を焚き、祖先
の供養と加護を祈願します。そしてお供え物のお下がり(ウサンデー)をいただきつつ団欒を楽しむのが習わしとなっています。
お供え料理は一般的に四段重箱に詰められており、うち二段に餅を5個ずつ3列に並べ、残りの二段に御三味を9品ずつ詰めます。伝統的な御三味は豚肉、揚げ豆腐、赤かまぼこ、昆布、
大根、カステラかまぼこ、ごぼう、田芋の唐揚げ、天ぷらなどです。料理の品数を奇数にするのは中国からの影響で、中国では奇数を陽の数とし、儀礼の日取りや供物の品数に使う傾向が
あるようです。
材料
・昆布/3本
・漬け汁/適量
・鰹だし/1/4カップ
・砂糖/大さじ2
・醤油/大さじ3
・みりん/小さじ1
作り方
① 昆布は洗って水に30分ほど漬けて戻し、昆布を結ぶ。
② ①の漬け汁で軟らかくなるまで煮る。
③ 鍋に分量の鰹だし、砂糖、醤油、みりんを煮立て、②の結び昆布を入れて煮しめる。