フチャギ
一口メモ
夜空に浮かぶ名月に農作物の実りを感謝し、フチャギに舌鼓。
旧暦の8月15日は「中秋の名月」。空気が澄んでいて一年で一番月が美しく見えるとされる時期です。この日はただ名月を愛でるだけでなく、「十五夜の月御願(ジューグヤヌチチウグァン)」といわれているように、豊作を神様に感謝する意味合いも伴った行事だったようです。
本土では収穫したばかりの芋や豆類を供える習わしがありますが、沖縄では、塩茹でした小豆をまぶした吹上餅(フチャギ)を仏壇やヒヌカンに供えます。フチャギは月桃(サンニン)や芭蕉の葉などで包まれていますが、これは陶器がまだ釉薬の施されていない素焼きだった頃に、餅がこびりつくのを防ぐためだったと考えられています。サンニンや芭蕉の香りがほのかに漂うフチャギは、十五夜ならではの食べ物です。
材料(15個分)
・もち粉/300g
・水/1・1/4カップ
・小豆/1カップ
作り方
① 小豆は洗ってたっぷりの水(分量外)に5時間くらいつけ、火にかけて煮立ったら茹で汁をこぼし、新たにかぶるくらいの水(分量外)を加えて40~50分くらい小豆が崩れない程度に煮る。
② ボウルにもち粉を入れ、分量の水を少しずつ入れて手で充分に練り、耳たぶくらいの固さにする。
③ ②のよく練ったもち粉を15等分(1個50g)して楕円形に整える。
蒸気の上がった蒸し器に布巾を敷いて③のもちを並べ入れ、強火で15分間蒸す。
④ 蒸し上がったもちが温かいうちに①の小豆をまぶす。
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